ヨレヨレオジサンの新米映像プロデューサー日記

66歳の新米映像プロデューサーの徒然日記

この歳で赤面してもいいか—クソ度胸

歳をとってくるとあまり人前で恥をかきたくないものだ。経験を積んだ熟した人間を演じたいのだ。内実はそうではないが。そのためにせっかくの新たな挑戦の機会を失う。もったいないことだ。まったくの新分野に進むということは「新人」扱いが当然。1年程度の経験しかない若造にも、何も知らない素人扱いされるのは不可避。言葉もぞんざいな奴もいる。でもそこで怒ってはいけない。あとはなるべく早く知識を吸収することだ。だが、素人映像プロデューサーはもっと大変。馬鹿にされるだけでなく、プロジェクトが進まない。ぞんざいに扱われても、怒られても耐えるしかない。さらに、出来上がった作品の評価にあたっては赤面すること多々あり。文字通り顔から火が出るのだ。褒められても、ほんとに褒めているのか、馬鹿にしているんじゃないかと疑い深くなる。言葉に出す評価、密かにかわされる評価、それらに耐えなければならない。有名作家に傑作はどの作品ですかと聞いたら、答えは「次の作品」という話を慰めにして居直るしかない。もうクソ度胸しか頼れるものはないんだよ。