ヨレヨレオジサンの新米映像プロデューサー日記

66歳の新米映像プロデューサーの徒然日記

神もカリスマも改革も変革もとても軽くなった時代

ちょっとしたあざやかな対応は「神対応」、狭い業界でトップ集団になると「カリスマ」、政治のわずかな修正にもすぐに「改革」、わずかな文化の変化にも「変革」。日本ではいま、言葉が非常に軽くなっている。言霊の国にはありえない事態。思考の軸が揺らいでいて中心が定まらず、フラフラしているから、上っ面だけの、内容の伴わない標語がはびこっているのだろう。そのせいで「世界」はドンドン小さくなって、縮んでいる。息苦しい時代。自ら狭い世界に閉じ込めている。こんな時代は危険だ。扇状的な言葉で国をミスリードする輩が出て来たらひとたまりもない。だから、健康な批判精神が求められる。批判精神の基礎のひとつが正しい歴史観。その歴史観が歪んでいては正しい批判も出来ない道理だ。