ヨレヨレオジサンの新米映像プロデューサー日記

66歳の新米映像プロデューサーの徒然日記

薄っぺらい感動なんかも乗り越えて

最近の薄っぺらい感動引き出し映画は好きになれない。なんだかとても下卑ていて、人間の低俗さを見せつけられている気がして気分が悪くなる。死を前にした人間にはもっとさまざまな死に方があるだろう。ある夫婦がいた。妻が臨終のとき、子供たちに夫を枕元に呼んでくれと言った。子供たちも夫も最後のしみじみとした会話を交わすのだろうと期待した。しかし臨終間際の妻の口から出たのは「バカ野郎」だった。これも人生。おかしみがこみ上げてくる。だから、薄っぺらい感動なんか乗り越えなくてはならない。