歴史の定説は疑うべし

なぜ歴史の再発掘をしようと思ったかといえば、まず、歴史の定説を少し調べていくと定説の根拠が意外にも薄弱に見える場面に行き当たるときがあった。さらに調べていくと、まったく別の歴史が立ち現れてくることがたびたびあった。他方、長年にわたって定説と言われたものがすでに学会では新説に取って代わられているのに一般にはほとんど知られていないということもあった。しかし、入れ替えが正式に行われていないために、古びた定説が幅をきかせている現状がある。教科書に新説が記載されるには二、三十年もかかることは知られていない。さらには、ほとんど歴史が調べてられていないにもかかわらず、根拠なき定説のようなものが信じられていることもある。それならば、自分で歴史を確かめてみようと思った。それで、文字よりも映像の方が伝わりやすいと思ったので、歴史ドキュメンタリー風に仕上げてみようと考えた次第。それから、埋もれたれ歴史は往々にして敗者側に立つとはっきり見えてくるものだ。